MENU

ロードバイクのヘルメットの選び方、安全基準・サイズ・買い替え時期

窓際の古い木のテーブルに、つや消しのグレーのロードバイク用ヘルメットが置かれ、あごひもが手前にたれ、横にサングラスと黒いグローブがある様子。奥には本棚と観葉植物が見える

ヘルメット選びは、店に行く前の1分で半分が終わります。

布のメジャーを1本用意して、頭のまわりを測っておくことです。

この記事で紹介した商品

クロバー 色分けオートメジャー 1.5m

クロバー 色分けオートメジャー 1.5m
巻き取り式のメジャーです。頭のまわりに沿わせて測れます。
Amazon ¥715 / 楽天 ¥704

※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。

サイズ表の数字と照らし合わせられるようになると、候補が一気に絞れます。

そのうえで確かめたいのが、安全基準の表示、かぶり方、買い替えの時期の3つです。

目次

頭囲を測って、サイズ表の数字と照らし合わせる

頭囲の測り方

Trekの日本語サイトは、布製のテープメジャー(または糸と定規)を使い、眉から耳の上を通る水平なラインで頭の周囲を測る方法を案内しています。

明るい白い壁の前で、後ろ向きの人の頭に布製の巻き尺が額の少し上を水平に一周して巻かれ、頭囲を測っている様子
STEP1
眉のすぐ上に当てる

布製のメジャーの端を、眉のすぐ上に当てます。

STEP2
耳の上を通して一周させる

耳の上を通し、後頭部まで水平になるように一周させます。

STEP3
軽く沿わせて読む

きつく締めず、頭に軽く沿わせた状態の数字を読みます。

STEP4
2〜3回測ってメモする

数回測って、最も大きい数字をメモします。

髪の量が多い人や、冬に薄い帽子をかぶる人は、その状態でも測れば、季節で変わる頭囲の幅が分かります。

同じ「S/M」でも、モデルごとに範囲が違う

ヘルメットのサイズは、頭周の目安(cm)で書かれています。

ただ、サイズの呼び名が同じでも、モデルによって範囲は違います。

OGK KABUTOのロード向けの3モデルを、同社の製品ページの「頭周のめやす」で並べます。

モデル小さいサイズ中間のサイズ大きいサイズ
AERO-R2XS/S 54〜56cmS/M 55〜58cmL/XL 59〜61cm
VITTS/M 55〜58cmL 58〜59cmXL/XXL 60〜63cm
REZZA-3S/M 55〜58cmM/L 57〜60cmXL/XXL 61〜64cm

たとえば頭囲58cmの人なら、AERO-R2ではS/Mの上限ちょうど、VITTではS/MとLの境目、REZZA-3ではS/MとM/Lが重なる範囲に入ります。

同社のFAQも、モデルごとにフィッティングが変わるので購入時の試着をすすめています。

サイズ表で分かるのは「候補」まで。
境目の数字に当たったら、両方のサイズを試着して決めるのが、サイズ選びで外さない方法です。

この記事で紹介した商品

OGK KABUTO AERO-R2 ヘルメット

OGK KABUTO AERO-R2 ヘルメット
エアロ形状のロード向けモデルです。商品ページにはJCF公認の表示があります。
Amazon ¥21,442 / 楽天 ¥23,760

※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。
※サイズは頭周のめやす(cm)を確かめて選んでください。

この記事で紹介した商品

OGK KABUTO VITT ヘルメット

OGK KABUTO VITT ヘルメット
ロード向けのモデルで、シールドが付いています。商品ページにはJCF公認の表示があります。
Amazon ¥14,850 / 楽天 ¥15,640

※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。
※サイズは頭周のめやす(cm)を確かめて選んでください。

この記事で紹介した商品

OGK KABUTO REZZA-3 ヘルメット

OGK KABUTO REZZA-3 ヘルメット
OGK KABUTOのロード向けヘルメットです。商品ページにはJCF公認とCE EN1078の表示があります。
Amazon ¥8,918 / 楽天 ¥9,680

※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。
※サイズは頭周のめやす(cm)を確かめて選んでください。

安全基準の表示を確かめる

警察庁は、自転車に乗るときのヘルメットは、SGマークなど安全性を示すマークの付いたものを使い、あごひもを確実に締めて正しくかぶるよう呼びかけています。

日本で目にすることの多い表示は、次のとおりです。

表示何を示すか補足
SGマーク製品安全協会のSG基準(自転車等用ヘルメット)に適合欠陥による事故の被害者救済制度の有効期限は購入日から3年
JCF公認日本自転車競技連盟の公認JCFや加盟団体が主催する競技大会で使える
JCF推奨日本自転車競技連盟の推奨競技用の公認ヘルメットとはみなされない
CE(EN1078)欧州の自転車用ヘルメット規格JCFの公認・推奨の条件の1つにも挙がっている
CPSC米国の消費者製品安全委員会の基準同じくJCFの条件の1つ

日本自転車競技連盟(JCF)の「ヘルメット公認/推奨要領(2024)」は、公認・推奨の条件として、SG・CE(EN1078)・CPSCのいずれかへの適合、または同連盟の基準への適合を挙げています。

公認と推奨の違いについて、OGK KABUTOは「どちらも同じ試験内容ですので、安全面での違いはございません」と説明し、競技によっては公認でなければ使えない場合がある、としています。

レースに出る予定があるならJCF公認、そうでなければ公認か推奨かより、サイズとかぶり心地を優先して選んでかまいません。

表示は、ヘルメットのどこに付いているか

店頭では、まずヘルメットの表面と内側を見て、表示のシールや刻印を探します。

  • SGマーク: 製品の外側か内側の見やすい位置に、ラベルを貼るか、印字・刻印で表示されます(製品安全協会「認証の詳細」より)
  • JCFの証紙: 同要領に載っている見本では直径18mmの丸いシールで、公認は「APPROVED」、推奨は「RECOMMENDED」の文字が入ります
  • 海外規格: 内側のラベルや取扱説明書に、EN1078やCPSCといった規格名が書かれています

JCFの要領では、公認・推奨のヘルメットには出荷時に全数へ証紙を貼ることになっているので、証紙が見当たらない場合は、店の人に公認か推奨かを確かめます。

SG基準は2026年9月に改正され、JIS T8134(自転車用ヘルメット)の2026年版に合わせた内容になりました。
移行期間は2026年9月1日から2027年3月31日までです。
製品安全協会によると、旧基準で認証を受けてSGマークを付けた製品の販売に制限はありません。
店頭で新旧の表示が混ざっていても、SGマークが付いていればどちらもSG基準の認証品です。

かぶり方とあごひもの調整

サイズが合っていても、かぶる角度とあごひもがずれていると、ヘルメットは本来の働きをしにくくなります。

屋外で、ヘルメットをかぶった人の耳の後ろから首元の接写。あごひもが耳の下で前後に分かれ、顎の下のバックルで留められている様子。背景は道路と木々

OGK KABUTOの「Helmet Guide」の手順をもとに、かぶるたびに確かめたい順番をまとめます。

STEP1
アジャスターをゆるめる

後頭部にダイヤル式のアジャスターがあるものは、かぶる前にゆるめておきます。

STEP2
先端を眉毛のすぐ上に合わせる

額が見えるほど上を向いたり、左右に傾いたりしないよう、まっすぐかぶります。

STEP3
アジャスターを締める

ヘルメットの前側を押さえながらダイヤルを締め、頭にぴったり沿わせます。

STEP4
あごひもの長さを合わせる

バックルを留めたあと、あごとひものあいだに人差し指が1本入るくらいに調整します。

STEP5
耳元のV字部分を整える

あごひもが耳の下でV字に分かれる部分が、ねじれず耳元にすっきり収まる高さに合わせます。

かぶったあとのサイズの判定は、OGK KABUTOの「Helmet Guide」の目安が参考になります。

合っていない可能性があるのは、次のような状態です。

  • こめかみが締めつけられる
  • 頭頂部とのあいだにすき間が残る
  • アジャスターだけで支えている感じがする
  • 首を振るとぐらつく

合っている目安は、次のような状態です。

  • 痛いところや窮屈な部分がない
  • 帽子のように自然にかぶれる
  • アジャスターを締めると、さらにフィットする

買い替えの時期と、ぶつけたあとの扱い

転倒して頭を打ったヘルメットは、外から見て傷がなくても使うのをやめて、新しいものに交換してください。
OGK KABUTOは、見た目に何もなくても内部が傷んでいる可能性が高く、同じような衝撃で十分な性能を出せないおそれがある、と説明しています。

ガレージの作業台に、側面に細かな擦り傷が付いた使い込まれたロード用ヘルメットが置かれ、横に新しいヘルメットの無地の箱、奥にはスタンドに載った自転車が見える様子

衝撃を受けていなくても、ヘルメットは紫外線や汗、雨で少しずつ傷んでいきます。

OGK KABUTOは、ヘルメットの有効期限を購入後3年間とし、異常がなくても3年以内の買い替えをすすめています。

メーカーによって考え方が違う場合もあるので、使っている製品の取扱説明書で確かめておきます。

自分で判断してよいことと、店やメーカーに任せたいことの目安は次のとおりです。

状態自分でできること店・メーカーに相談すること
内装パッドの汚れ外せるタイプなら手洗いし、日陰で乾かすはがれたパッドの交換部品があるか
アジャスターの動きが悪い使うのをやめる交換部品の有無と取り付け
頭を打った、強くぶつけた使うのをやめる買い替えの相談(修理はできない)
当たって痛い部分がある削ったり穴を広げたりしない別のサイズやモデルの試着

同社は、ヘルメット本体とあごひもの修理は行っておらず、削るなどの加工も性能に悪影響が出るのでしないよう注意しています。

保管について同社は、直射日光の当たらない、50℃以上にならない場所を目安とし、夏の車内や暖房機の近くは避けるよう案内しています。

ヘルメット選びでよく出る疑問

高いヘルメットと安いヘルメットでは、何が違う?

OGK KABUTOのFAQは、安全性やフィット感については基本的にすべて同じと説明しています。

価格が高い製品は、軽量化のための特殊な設計や製法、内装やあごひもの素材、付加機能の多さなどでコストがかかっている、とされています。

予算の中で、サイズが合い、基準の表示があるものを選ぶのが出発点です。

車体と一緒にそろえる装備の総額は「安いロードバイクで後悔しないために、予算別の中身と追加費用の早見表」で計算例を出しています。

人から譲ってもらったヘルメットや、中古品を使ってもいい?

いつ買ったものか、ぶつけたことがあるかが分からないヘルメットは、避けたほうが無難です。

外から傷みが見えなくても内部が傷んでいる場合があり、購入から何年たっているかも判断できないためです。

眼鏡をかけていても使える?

使えますが、モデルによってはつるが当たることがあります。

試着のときにいつもの眼鏡やサングラスを持っていけば、つるが当たるかどうかがその場で分かります。

ヘルメットは2023年4月1日から、すべての自転車利用者に着用の努力義務があります(道路交通法第63条の11)。

警察庁の「自転車ルールブック」は、かぶらなくても反則金の対象にはならないとしたうえで、令和2〜6年の合計で、頭部を負傷した人のうちヘルメットを着用していなかった人の致死率は、着用していた人の約1.4倍だったと示しています。

メジャーで測った数字をメモしたら、次は境目のサイズを2つ試着できる店を探す番です。

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

自転車の車体選び、パーツと装備の選び方、メンテナンスと整備、乗り方とウェアを、メーカーの公式資料や取扱説明書、整備書、ショップの公開情報などをもとに調べ、初心者から初中級者の読者向けに整理して伝えている編集担当です。迷ったときに1記事で答えが出る形と、自分でできる範囲とショップに任せる範囲の線引きを心がけています。

目次